【プロスペクト理論】投資で勝てない最大の理由

資産運用
この記事は約5分で読めます。

【プロスペクト理論】投資で勝てない最大の理由

この記事を読むメリット

①投資で勝てない理由を知る
②合理的な選択を学ぶことができる
③プロスペクト理論を知り、コントロールする

ビット
ビット

大学時代プロスペクト理論で50万円以上損失を出したわ

あなたは投資で利益が出てすぐに売却し儲け損ねたこと、損失が増えても「まだ可能性はある!」と売却できずに大きな損失を出したことはありますか?

あなたはギャンブルで負けを取り返そうとさらにお金をつぎ込んだ経験はありますか?

この2つの質問に「はい」と答えた人は多いのではないでしょうか?

これがプロスペクト理論です。人間は感情によって正しい選択ができなくなります。プロスペクト理論を学ぶと自分がなぜ投資やギャンブルで勝てないのかがわかるようになります。

僕も大学時代にプロスペクト理論によって株で大きな損失を出しています(汗)「株で50万円損した僕が思う、株で損失を出す人の特徴5選」でまとめているので反面教師にしてください!

プロスペクト理論とは?

プロスペクト理論とは、行動心理学のひとつであり、ダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーが発見しました。

プロスペクト理論

リスクを伴う状況下で人は合理的な選択ができなくなる。収益よりも損失の方に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的な利益確定に走りやすい。一方、損失が出ている場合はそれを取り戻そうとしてより大きなリスクを取るような投資判断を行いやすいとされる。

先ほどの2つの例もまさにプロスペクト理論によるものですね!そのときの感情によって合理的な選択ができなくなり、熱くなってさらに損失を膨らませたりします。

プロスペクト理論の具体例

以下の質問にあなたはどちらを選択するか考えてみてください!

Q1.どちらを選択しますか?
A:100%の確率で80万円がもらえる
B:85%の確率で100万円もらえるが、15%の確率で1円ももらえない

Q2.あなたは100万円の借金があります。どちらを選択しますか?
A:無条件で借金が40万円になる
B:50%の確率で借金がチャラになるが、50%の確率で借金はそのまま

あなたはどちらを選びましたか?

多くの人はQ1では『A』を選択しQ2では『B』を選択したのではないでしょうか?期待値で考える合理的な選択は次の通りです。

Q1
A:80×100%=期待値80
B:(100×85%)−(0×15%)=期待値85

Q2
A:60×100%=期待値60
B:(100×50%)−(0×50%)=期待値50

期待値で考える正しい選択は真逆の答えになります。なぜ人は合理的な判断ができなくなるのでしょうか?

Q1では比較的堅実的な考え方で確実にお金がもらえるという選択肢をします。これは人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクの回避を優先するという心理です。

Q2では期待値が高く確実に60万円が手に入るのにもかかわらず、ギャンブル的な思考で借金をチャラにする『B』を選択してしまいます。これは損失があるとその損失を回避しようとするという心理です。

この心理効果により、株式投資で勝つために必要な、利益を最大に伸ばして素早損切りをする『損小利大』の真逆の『損大利小』をしてしまうのです。

900ドル失うことの負の価値は、90%の確率で1,000ドル失うことの負の価値よりも大きい、ということだ。確実な損失は非常にいやなものなので、あなたはむしろリスクを選ぶ悪い選択肢しかないときに人々がリスク追求的になるという事実に気づいたのは、私たちが最初ではない。そしてまずまちがいなくあなたは、勝つことを好む以上に負けることを嫌う。

出典:ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」

プロスペクト理論を克服するには?

プロスペクト理論は分かっていてもその状況になると人間は忘れて感情的に行動してしまうものです。克服するために次の2つが必要です。

プロスペクト理論を克服する

①ルールを決める
②コツコツ積み立て投資

①ルールを決める

「購入金額から◯%上がったら利益確定」
「購入金額から◯%下がったら損切りする」

このように自分のルールを決めることが大切です。このときのルールの設定で大切なのは『損小利大』。損切りの%より利益確定の%を大きくすることがポイントです。

「損切りを低く設定したら損切り回数が多くなるのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、投資で大切なのは勝率の高さよりも、資産がどれだけ増えるかです。損失を小さくし、利益を伸ばせば勝率が悪くても資産を増やすことは可能です。

感情に左右されることなく、マイルールを作ることが大切です。指値・逆指値の機能を使って、ルールを強制的に守れる工夫もしましょう!利益確定の金額で指値、損切りの金額に逆指値を設定することで感情に関係なくルールを守れます!

②コツコツ積み立て投資

「マイルールを決めても株価が気になったりしてどうしても実行できない!」というあなたは毎月一定額を積み立てる積立投資をしましょう。『積立NISA』を活用すると節税効果もあって良いと思います。

積立NISAで投資を始めるべき理由3選!仕組みをわかりやすく解説」で詳しく解説をしているので参考にしてみてください!

毎月一定額を定額で積み立てると長期投資でリスク分散になります。また、一定額の積み立てなので、価格が高い時には少なく、低い時には多く購入が可能になり、取得価格も平準化されます。ドルコスト平均法と呼ばれます。

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、かつ時間を分散して定期的に買い続ける手法

株式投資だけでなく、将来的にまだまだ価格が上がることが予想される『ビットコイン』の積み立てもオススメです。「貯金ができない人必見!ビットコインの積立がおすすめな理由」もご覧ください。

【プロスペクト理論】投資で勝てない最大の理由のまとめ

人間の行動は面白いですね!その時の状況・感情によって適切な判断ができなくなることがあります。プロスペクト理論を理解し合理的な行動が取れるようにしましょう!

どうしても取れないあなたは下記を実践してみてください。

プロスペクト理論を克服する

①ルールを決める
②コツコツ積み立て投資

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

コメント

タイトルとURLをコピーしました