知っておきたい三大疾病のリスク

三大疾病のリスクとは？

三大疾病とは、「がん（悪性新生物）・急性心筋梗塞・脳卒中」の３つの病気を指します。

これらの病気は、長く日本人の死因の上位を占めており、年齢が上がるに連れてリスクが高まります。

また、入院が長期化・高度な手術が必要になったり、長期間のリハビリが必要など医療費負担も大きくなります。

三大疾病がどんな病気で治療費はどれくらいかかるのか？あなたにとって経済的リスクがどれくらいあるかを解説していきます。

がん

まず三大疾病で一番に思い浮かぶのが、「がん」だと思います。日本人の死因第一位です。

がんは、体の臓器や組織に悪性の腫瘍ができる病気で、悪性新生物や悪性腫瘍と呼ばれることもあります。

体にがん細胞ができ増殖をしていき、体中に転移することもあります。がん細胞は正常な細胞が摂取しようとする栄養を奪ってしまうので、体が衰弱していきます。

急性心筋梗塞

日本人の死因第２位になっている病気です。

急性心筋梗塞は、心臓に血液を送る血管が急につまって心筋に血液が届かなくなり、心臓の機能が停止してしまう病気です。

血液を失った心筋は徐々に衰退してしまい、最終的に心臓が壊死してしまいます。気温の低くなる冬に急性心筋梗塞で死亡するケースが多くなります。

冬に心筋梗塞が多い理由の一つとして、寒冷期の血圧の上昇、特に暖かい屋内から寒い部屋や屋外に移動する際の血圧の急激な変動があげられます。

ヒートショックといわれるストレスが心臓の負担を増やし心筋梗塞を起こしやすくなります。

脳卒中

日本人の死因第４位です。脳卒中とは、特定の病気を指す言葉ではありません。

正式には「脳血管障害」という名称で、何かしらの脳の血管の障害によって引き起こされる様々な病気の総称です。

脳卒中には、脳の血管がつまる「脳梗塞」脳の血管が破れる「脳出血・くも膜下出血」があります。

脳には様々な機能があるため、脳卒中の部位によって後遺症の種類も変わってきます。

三大疾病の治療に関するデータ

三大疾病の入院日数

三大疾病になった場合、どれくらいの入院日数が必要か見ていきましょう。

「厚生労働省平成29年（2017年）患者調査の概況」によると、悪性新生物による患者の平均在院日数は17.1日、心疾患（高血圧性のものを除く）は19.3日、そして脳血管疾患は78.2日です。

三大疾病の中でも、かなり違いがあるようですが、その中でも脳血管疾患の入院日数はかなり長いといえます。

入院の長期化が経済的にも負担になりそうです。

三大疾病の治療費

次に三大疾病になった際にどれだけ治療費がかかるか見ていきましょう。

病名	1入院費用	自己負担額（概算）※
胃がん	880,962円	264,289円
気管支および肺がん	859,630円	257,889円
乳がん	745,086円	223,526円
急性心筋梗塞	2,131,268円	639,380円
脳梗塞	1,350,395円	405,119円
脳出血	1,932,040円	579,612円

がんの治療費を見ると自己負担額は約２５万円前後になっています。

急性心筋梗塞は約64万円、脳梗塞、脳出血はそれぞれ約41万円、約58万円です。

このほかに差額ベット代やリハビリの通院費などがかかるため、三大疾病にはまとまったお金が必要になります。

治療費は３割負担ですみますが、その他かかってくるお金は全額負担です。

三大疾病に備えるために知らないと損することは多くあります。

なってから後悔しても遅いです。

「若者こそがん保険が必要！元大手生保営業マンが徹底解説！」で詳しく解説しています。ご覧ください。

三大疾病の経済的リスクを回避するには？

これまでみてきたように、三大疾病は大きな病気であり医療費もそれなりにかかってきます。

万が一の時に備えておかなければ、生活費を切り崩したり、経済的に大きなリスクをおうことになります。

準備の仕方は２つ。貯金と保険です。

保険は毎月数百円〜数千円で三大疾病に備えることができます。

ポイントはがん保険だけでなく、「三大疾病保障保険」に加入すると良いでしょう。

がん以外の急性心筋梗塞・脳卒中は若くてもなるリスクは全然ありますからね。

また、会社員の方は「団体定期保険」で三大疾病の保険があれば、福利厚生としてかなり安くで加入することができます。

民間の生命保険会社で高い金額を払っているのであれば、見直しも検討してみましょう。

保険見直しに関しては「元大手生保マンが教える、保険見直しで注意するポイント５選」で損をしない保険の考え方が学べます。

まとめ

三大疾病とは、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の３つの病気です。

死につながる場合や、治療・介護などに多くのお金が必要になってくる場合があります。

なってしまってからでは遅いです。将来後悔しないためにも、万が一に備えしっかりと準備をしていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。