元ニッセイ営業マンが保険営業の裏側を暴露!
保険の営業マンって親切な人が多いよね。
確かにそう見えるかもしれへんけど、営業マンの裏側を知るべきやな。
「保険営業マンを紹介されて入った」 「付き合いで知人の保険営業から入った」
このような加入の仕方をしている人は多いのではないでしょうか?
それが悪いというわけではありませんが、保険営業マンの裏側をしった上で加入しているでしょうか?保険は担当者や知人の顔色を伺って加入するものではありません。自分のため、家族のために加入するのです。
熱心に保険を勧めてくるのは、あなたのためではなく、保険営業マン自身の成績・給料のためであることも多いです。2年間の自身の営業や生保レディーさんの研修や同行の経験から、保険営業の裏側を少し解説します。
保険営業の実態
僕は総合職で入社したため固定給で、営業成績によって給料が変わることはありませんでしたが、ほとんどの保険営業は歩合制になります。また、ノルマもしっかりとあり達成できないとクビになることもあります。
毎朝のように営業部全員の成績がプリントで配られ、前日に契約を取った営業マンが朝礼で発表されます。契約が取れない人は営業部長からは発破をかけられ、できている人には『◯日までに◯件契約達成すれば◯◯をプレゼント!』と目の前にニンジンをぶら下げられます(汗)
また、営業マンの成績は契約件数だけでなく、各会社独自の数値(保険料や保険の内容を加味して算出)もあります。当然保険会社は利益の大きくなる商品を営業マンに売ってもらいたいので、そのような商品の成績計上を大きくしています。そのため、営業マンも自分の成績のために、お客様ではなく会社のために保険を販売してしまうのです。
「〇〇生命の営業さんはいつも親切で良い人」 「いつも頑張って提案してくれるし加入してあげよう」
と思っているあなたは、保険営業の裏側も理解して保険加入しましょう。
保険営業のコワイ営業トーク
続いて保険営業でよく使われる営業トークで騙されないように本音を解説していきます。
①がんは2人に1人は本当か?
がん保険を販売するときに必ず使う営業トークは「がんは2人に1人がなる時代です。」確かに日本人の2人に1人はがんになると言われていますが、詳しいデータをみていきましょう。
国立がん研究センターの統計でも確かに2人に1人はがんになるとされています。では、がんに罹患する年齢をみていきましょう!
年代別のグラフを見るとほとんどが60歳以上での罹患であることがわかります。このような事実をしっかりと話す営業マンは意外と少ないです。「がんは2人に1人」ということばかり強調します。
もちろん、若くてもがん保険は必要です。確率が低くても、なった時のリスクは大きいですからね。「2人に1人」と言っても、ほとんどは60歳以上と理解したうえでがん保険に加入しましょう!
若くてもがん保険が必要な理由は「若者そがん保険が必要!元大手生保営業マンがこ徹底解説!」で解説しています。参考にしてみてください!
②医療保険は必要か?
「入院すると1日1万円くらいかかると言われたし、医療保険に加入している」
保険の営業マンに言われるがまま、世間の常識のままに医療保険に加入していませんか?公的保障の説明をしない営業マンもいます。公的保障をしっかりと把握していれば、意外と医療保険は加入しなくても貯金でまかなえるかもしれません。
健康保険で医療費の負担は3割で、高額療養費制度により、1ヶ月の医療費の上限も決まります。保険を考える順番は貯金でまかないきれない順です。
「【極論】医療保険は必要なし!保険貧乏にならないための考え方」で公的保険の制度についても詳しく解説していますので参考にしてみてください!
③保険で貯蓄はお得?
外資系の保険会社の営業マンがよく使うトークです。外貨建ての終身保険を販売するときに使います。比較対象は国内の生命保険で、確かに比べると利率も良いです。
しかし、比較をするのは国内生保ではなく、銀行や証券です。保険で貯金をした場合、短期解約による元本割れの期間が数十年あります。資金がロックされるため、急な出費があった時も使うことができません。
『貯金は貯金』『投資は投資』『保険は保険』と分けて考えることが大切です。保険会社もお客様から預かった保険料を外貨や海外のETF(上場投資信託)などに投資をしています。同じようにNISAや積立NISAを活用して海外に投資をすれば良いのです。
「NISAと積立NISAの違いは?投資初心者にオススメなのはどっち?」
④流行りの『就業不能保険』は必要?
最近CMでもよく見かける『就業不能保険』。働けなくなったときの保障があるのは安心ですよね!
しかし、こちらも公的保障をしっかりと理解しておく必要があります。
会社員の方は病気やケガで会社を休んだ場合にもらえる「傷病手当金」があります。条件は医師により、仕事に就くことができないと判断され、仕事を休んだ4日目以降からの日数分支給されます。
支給金額は月収の2/3の金額で、傷病手当金が支給される期間は、支給開始した日から最長1年6ヵ月です。
会社員の人は手厚い公的保障がありますね!『就業不能保険』に加入しなくても貯金で良いかもしれません。しかし、経営者や自営業の人はこれらの保障が一切ありません。『就業不能保険』に加入してリスクをカバーするのも良いかもしれません。
元ニッセイ営業マンが保険営業の裏側を暴露!のまとめ
保険の営業マンは優しくて親切でも、裏では締め切りやノルマに追われていたり、完全歩合制なので自分の給料のことを考えていたりする可能性もあります。
4つのポイントを解説しました。「紹介されたから」「知人の付き合いで」と保険に加入する人も多いですが、保険は付き合いで入るものではなく、自分や家族のために入るものです。
自分の判断基準をしっかり持って自分や家族のために保険を考えましょう!
保険は一つだけで判断するのではなく、いろんな保険と比較することが大切です。「マネードクター」なら無理な営業はなく、いろんな保険会社を比較することができます。無料なので一度相談してみることをオススメします!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
コメント